スーツを着た男性が好きです


1999年にインターンとして働き始めた頃、私はオフィスでの生活にとても期待していました。オフィスに行くことは、自分に目的があるような感覚で、会議にも楽しみにしていたものです。まだ社会の常識を学び始めたばかりのインターンだった私にとって、会議に参加することは、自分が重要な人物であるかのように見られるような、特別な機会でした。

20年以上も企業で働いてきた今、私が当時抱いていた企業に対するイメージは全く正しかったと気づきました。オフィスや会議といったものは、多くの場合、見た目や「重要人物」としての地位を演出するためのものなのです。もちろん、見た目や気分が良ければパフォーマンスも上がるのは事実です。フィットネスに力を入れている今、私はそれがよく分かります。

また、集会や交流の場が重要であることも理解しています。「独房」が刑務所における最悪の刑罰である理由も分かります。ですから、集会や会議といったものは、私たちが生きている経済システムにおいて、一定の役割を果たしていると言えるでしょう。

しかし、一方で、私たちが参加する多くの会議は、単に見た目を良くするための社交的な場なのか、それとも本当に必要なものなのかを、改めて考える必要があると思います。多くの企業会議やカンファレンスは、「精神的な自己満足」の場に過ぎないように思えます。なぜ会議という形式を取るのか、メールなどで済ませないのか、考えてみるべきです。多くの集会は、実際的な成果よりも、組織内の特定の人物の自己満足や、見せかけの重要性を強調するためのものなのです。

例えば、2025年9月30日(火)に開催された、国防長官と米軍の4星将官全員が参加した会議を考えてみましょう。4星将官全員とその顧問を1か所に集めたこと自体が、大きな話題となりました。なぜこのような会議が開催されたのか、将官たちはなぜ他の仕事を中断して参加しなければならなかったのか、誰もが疑問に思っていました。

結局、この会議は、国防長官と大統領が好きな話題について延々と語り合う、いわば「精神的な自己満足」の場になってしまったのです。

会議で何が語られたのかについての詳細な分析は、知識豊富な人に任せるとして、ここで私が言いたいのは、この会議で実際に何か成果があったのかということです。そもそもこの「会合」は本当に会合である必要があったのでしょうか? トランプ氏もヘグセット氏も、これまでとは全く新しい発言をしたわけではありません。重要なのは、発言内容ではなく、皆が同じ場所に集まって発言を聴取したという事実なのです。つまり、なぜ会合が開催されたかというよりも、会合が開催されたという事実そのものが強調されていたのです。

https://www.nytimes.com/video/us/politics/100000010430095/senior-military-officers-meeting-quantico-virginia.html 


会場の沈黙が物議を醸していました。拍手は一切なく、報道された写真を見ると、出席していた男性たちは皆、明らかに不機嫌そうな表情を浮かべていました。トランプ氏ですら、この沈黙に気づき、何とか反応を引き出そうと試みました。

https://www.youtube.com/watch?v=cgqJ1ChZnTI

正直に言って、私たちはどれほど多くの人が、上司の自己満足のための話を聞くために呼び出されることを好むでしょうか?将校や海軍士官たちが沈黙を守ったことを責めるのは難しいでしょう。彼らが何か発言したところで、状況が変わったでしょうか?さらに言えば、将校や海軍士官にとって、専門知識を全く持たない人物から、自分たちの専門分野について講義を受けるというのは、耐え難い状況だったはずです。上司が馬鹿なことを言っているのを黙って聞くしかない、という状況です。

トランプ氏とヘグセット氏にとっては、この出来事はまさに絶好の機会でした。マシュマロを食べる以上の経験もない二人が、何回も戦争を経験した人たちに講義をする機会を得たのです。アメリカで軍隊は非常に尊敬されている組織の一つですから、これは間違いなく素晴らしい機会だったでしょう。

改めて、発言内容については置いておいて、このイベント自体に注目してみましょう。結局のところ、これは上司の自己満足のためのイベントだったと言えるでしょう。費用はかかったのでしょうか?もちろんかかったでしょう。将校や海軍士官は世界各地から招集され、少なくとも1泊の宿泊施設の手配が必要でした。何か有益な成果があったのでしょうか?それは議論の余地があります(「有益」という言葉の定義を改めて考えれば)。言われたことはすべて、メモやメールで済ませられたはずです。

これが現代の職場における真実なのです。人々はますます忙しくなっていますが、生産性は依然として極めて低いままです。この問題の大きな原因は、権力を持つ人々が、何か有益なことをするよりも、自分の地位や権力を誇示することにばかり気を取られていることにあるのです。

コメント

このブログの人気の投稿

LadからT ** atへ

キャンセルしないでください "CANCEL CULTURE"

1 ページを見るのに 1 時間しかかからない