何が本当に起こっているのか、私たちには分からない!
特に事実が目の前にある時はなおさらだ。 イスラエル政府が西洋世界をひっくり返し、西洋が唱えるあらゆる価値観を笑いものにしてしまう能力には、感嘆せざるを得ない。植民地主義や帝国主義が忌まわしいものであったのと同じくらい、西洋(アメリカと西ヨーロッパ)は過去50年間、より良い場所になろうと世界をリードしてきたのに、これは残念なことだ。法の支配、ルールに基づく秩序、人権といった概念は、西洋が擁護してきたものだ。 経験則として、西洋人(白人)は礼儀正しく、多くのアジア人よりも猥褻なものに目が行きやすい。このブログを運営して16年になるが、外国人労働などについて話すとき、アジア人よりも西洋人の方が理解を示してくれることが多いと感じている。 「君たちの経済は奴隷労働で動いている」と言ったイギリス人や、外国人労働者の話になると必ず「奴隷」の話をするフランス人投資家のことを思い出します。シンガポールでは、「彼らが来た国よりはましだ」というのが一般的な態度です。 イスラエルとパレスチナ人に対する行動に関しては、例外が一つあります。親の世代の人からそういう話が出たら、ある意味、私も理解できます。イスラエルは、カウボーイがヒーローでインディアンが悪役という、昔の西部劇のように自らを売り込んでいました。しかし、「国際法」や「ルールに基づく秩序」といったものが当たり前だった私の世代では、こんなことはあってはならないはずです。本来はまともな人間が、擁護できないものを擁護し始めるのを見るのは、本当に辛いです。 「イスラエルには自衛する権利がある」「ハマスは2023年10月7日に攻撃すべきではなかった」といったセリフを、私たちは聞いたことがあるでしょう。こうした主張はよく聞かれますが、特に印象に残るのは「何が起こっているのか分からない」というものです。 テレビで報道されているのに、一体何が起こっているのか分からないという考えは、一体どうして生まれるのでしょうか?私が出会ったあるアイルランド人は、「テレビで子供たちが死んでいくのを見て、何も感じないわけにはいかない」と言っていました。 しかし、テレビ画面ですべてが報道されているにもかかわらず、「何が起こっているのか分からない」という主張は、イスラエルが正当な方法で正当な戦争を戦っていると私たちに信じ込ませようとする人々の間で続いています。最も一般的な...